終末雑多場

主にMADの制作メモとかその他諸々

Endless Gameのお話 (企画編)

1.はじめに

はじめましての方ははじめまして、趣味で動画を作ってますKamroといいます。

今回は、先日依羅Groove事変という生放送MADイベントに参加したお話をしようかなと思いまして。

熱が冷めないうちに文章にとどめておこうかなと思いこの記事を書いてます。

 

↓イベント公式HP

xn--qck7f1a5a3155a3lbt86azt6e.xn--tckwe

 

↓イベント告知ブロマガ第1弾

ch.nicovideo.jp

 

 

 

2.経緯

前々からゆっぴさんの生放送で、MADイベントをやるということは聞いていました。そして出てきた告知のメンツに唖然。依羅窓主催のMADイベント、恐ろしや・・・みたいな。

そして話をきていると、依羅窓以外の方にもお声がけしてイベントへ誘う(赤紙が届く)ということらしく、「これはわんちゃん…?」などと思っておりました。

 

そして晴天の2月上旬某日...私は何故か東京観光をしてたんです。念願のジブリ美術館に行っておりました。そしてロボット兵をスマホでパシャパシャしていたとき、赤紙・・・もといDMが。

 

 

 

 提出品、締め切り、コンセプト等々なにも確認せず参加表明してしまいました。(皆さんはちゃんと企画内容を確認してから返事しましょう)

 イベントは参加することに意味があると常々思ってますので、確認しようがしまいが参加する予定でした。こんな機会一生に一度あるかないかなので。

 

 

 

3.制作

 さて、折角すてきなイベントにお誘いいただいたのでなにを作ろうかといろいろ考えていました。作りたいソース、使いたい曲もいろいろあり、どうせなら印象深くて皆さんの記憶に残るような、そんなものを作れたらいいなと。

 

ところで私はたまにbilibiliを徘徊していますが、dorimoeさん(Yurushikaという名前に改名された?)という推し作者さんがいらっしゃいます。圧倒的技術力と見せ方で虜になってしまいました。

この方が数年前に下のようなMADを投稿されてまして。

https://www.bilibili.com/video/BV1HW411v7Kh
「あ、この曲雰囲気がすごくいい!いつか使いたい!」と思ってしまいました。

 

(完全余談ですがこの方は"IM@D静止画2018創作祭"ですんばらしいユーフォMADを投稿されてますので是非に↓

https://www.bilibili.com/video/BV1Eb411c7uP  )

 

この暗~~い曲と、キラキラ輝いている青春を描いた(?)きらら漫画のNEW GAMEを合わせたら面白いのでは?などと当時不覚にも考えてしまったわけです。しかし制作する時間やリアルの都合上のためなかなか作る機会はなく...。(というかそんなもの作ったらNEW GAMEガチファンの方から苦情が飛んでくるのではないかなんて思ったり)

 なんやかんやでこの組み合わせはお蔵入りしていました。

 

しかしながら今回のこのイベント、テーマは何だったでしょうか?そうです。

「自由に演れ!!」

これですね。自由に作っていいんです。むしろ命令形!ならば好き勝手にやるしかね~~~~というわけで忘れ去られた組み合わせを引っ張り出してきました。

 

 

 

4.仮構成

どうせやるなら妄想ガンガン突っ込んだものを作ろうかなと思いたち、漫画にあるようなキラキラした世界ではなく、現実世界のようなリアルな話のものを作ろう、と。(実際イーグルジャンプはブラックだしまぁそのうちにこうなるでしょう...みたいな?)

 

具体的には:

アニメNEMGAME!2期のあとから数年がたった世界。キャラデザにも選べれて実力が付き、楽しい仕事生活を送っていた青葉ちゃんが何らかの事情により挫折・虚無感に襲われて現実世界に打ちのめされる..。こんなストーリー(おっそろしく原作漫画の世界からかけ離れてる)

 

てな感じで当初、以下のように割り振って簡単に構成を作ってました。

 

①イントロ:現状(世界)の説明

②A・Bメロ:幸せな生活からどん底へ。暗い現実

③サビ:虚無・絶望

④アウトロ:まとめ

 

よくわかりませんねぇ...

普段まじめに構成なんか考えずに適当に作ってるもんだから、いざちゃんと作ろうと思ってもできませんね。

イントロではある程度の説明が必要ですし、サビでは青葉ちゃん(の思い)を爆発させたいと決めてたのである程度イメージはあったわけです。

絵コンテ的なものを全部書いてから作ってみようかなと思った時期もありましたが、なかなかきつそうだったのでとりあえず決まってるところから作り始めることに。(結局いつものパターン)

 

 

 

5.本構成

作ってるとイメージが湧いてくるみたいなパターンもあります。作業の途中にリファレンス探していいもの見つけたりなーんてこともあったり。(いつものように見切り発車制作)

なんやかんやありまして実際に決まったのが以下構成です。使用楽曲を以下のように分割して、イメージを載せました。

 

①イントロ:現状(世界)の説明

②Aメロ:幸せな世界からどん底

③Bメロ:精神(虚構)世界

④サビ前半:虚無・絶望

⑤サビ後半:虚無の後

⑥アウトロ:まとめ

 

よくわからんねぇ!まあ見ていきましょう。

 

 今回のMADは読ませるテキストがほぼありません。ちゃんと読ませる気があるのは最初のイントロの部分ぐらい。もう少し読ませるテキストを置く予定でしたが、今回に限ってはテキスト置くより動画で見せたほうがいいか~と思いやめました。

 

①イントロ

かつてあった幸せな世界が崩れ始めて辛く苦しい世界になりつつある感じを説明。崩れる前の世界(?)と崩れかけている世界を対比させてるような作りにしました。

 

 f:id:kamrokkk:20200713100549p:plain

↑皆が笑顔の頃の思い出たち。それが少しづつ歪んで崩れ落ちていく。ぐにゃぐにゃ

 

                    

f:id:kamrokkk:20200713101035p:plain → f:id:kamrokkk:20200713101039p:plain

↑数年前、皆で花見などして楽しく過ごしていたけれども今ではそんなことも行われなく。

暖かな雰囲気の色調から冷たい感じの色調へ。

 

f:id:kamrokkk:20200713101356p:plain → f:id:kamrokkk:20200713101401p:plain

↑あの頃、希望を持って入社して輝いて見えたイーグルジャンプが、今では虚無と絶望の象徴に。会社行きたくね~~みたいな(私情を挟むな)。絶望感がわかるようにとりあえず雨を降らせて周りを暗くしました。なんてお手軽。

 

f:id:kamrokkk:20200713101649p:plain

↑幸せはすぐ近くにあったんですねぇ。だけどもう無くなってしまった。幸せだった光をオプティカルフレア+パーティキュラーのアレ(名前わからん)で見立てました。

 

 

②Aメロ

f:id:kamrokkk:20200713103358p:plain

↑タイトルドン。そういえばMADのタイトルを本編に入れたことなかったかも。終わりのない絶望ループ感とNEW GMAEにかけてこんなタイトルへ。(安直ぅ

 

f:id:kamrokkk:20200713103907p:plain f:id:kamrokkk:20200713104347p:plain

↑桜がきれ~い。輝いてるぅ~           ↑だけど現実を知ってしまった青葉ちゃん

ここから青葉ちゃんが見る世界が一変します。色がなくなり白黒の世界へ。

 

 

 

f:id:kamrokkk:20200713105611p:plain

↑色がなくなった白黒の世界、会社の前で立ち尽くす青葉ちゃん。

ここの場面の青葉ちゃん、スッとフェードインしてきてます。通常人間が景色(世界)にフェードインすることはあり得ません。つまり、作り物の世界です。今まで現実世界の描写をしていましたが、ここから青葉ちゃん自身が考える、青葉ちゃんの創造している虚構の世界に入っていきます。(何言ってんだ)

 

 

f:id:kamrokkk:20200713150208p:plain f:id:kamrokkk:20200713150214p:plain

↑虚無に喰われて一人消える。はじめ先輩!

 

f:id:kamrokkk:20200713150729p:plain f:id:kamrokkk:20200713150734p:plain

↑また一人消え、そして全員いなくなる。ひふみ先輩!

 

f:id:kamrokkk:20200713151044p:plain

↑誰もいなくなった世界にたたずむ青葉ちゃん。青葉ちゃんの目の中にズームアップします。

ここから青葉ちゃんの心の中に入っていきます。青葉ちゃんが作り出した虚構世界の中の青葉ちゃんの精神世界のお話をBメロで作ります。(何言ってn

 

 

③Bメロ

前述のとおり、青葉ちゃんの心の中のお話です。虚無によって青葉ちゃんが

喰われかけています。(?)

 

f:id:kamrokkk:20200713151752p:plain 

↑虚無の核みたいな?よくわからない。

 

f:id:kamrokkk:20200713152030p:plain

↑虚無の手(左)と青葉ちゃん(右)の手。虚無がおいでおいでしてる。青葉ちゃんの方は後で虚無に喰われて砕け散る。

 

f:id:kamrokkk:20200713152138p:plain 

↑心の中の虚無(左)と青葉ちゃん(右)。  虚無は青葉ちゃんの恰好をしている。

 

 

そして青葉ちゃんはついに気づいてしまうんですね。

「ここは地獄だ。」と。

気づいてしまったらもうしょうがないですね。どうするかと言えばもちろん一択.........。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうです、世界を滅ぼしに行くしかない!!!

f:id:kamrokkk:20200713153608p:plain

 このどうしようもなく腐りきった世界を破壊しに行きます。

虚無に喰われた青葉ちゃん...自分は虚無風青葉ちゃんと呼んでました。(は?)

とてもやばい表情してますね。

 

 

④サビ前半

とにかく感情爆発みたいなイメージで色々と壊して自由に遊びました。テキストもありますが読ませる気はありません。

 

f:id:kamrokkk:20200713155749p:plain

↑楽しかった思い出(写真)が流されていく。写真の顔の部分が沈んでるようにした。

 

f:id:kamrokkk:20200713155801p:plain f:id:kamrokkk:20200713155807p:plain

いい顔!かわい~~!(死

 

f:id:kamrokkk:20200713155812p:plain

↑一番気にいってるカットかもしれない。虚無の山の上にたたずむ青葉ちゃんが自分の内側にある世界を壊し、世界の限界を知ろうとしていますが、決してそこに届くことはなく、ただそこから見ていることしかできない。すぐ近くに見えるのにはるか遠い場所にあってたどり着けない世界(赤い月)が赤々と輝いています。(すば日々みたいやんけ)

 

f:id:kamrokkk:20200713232224p:plain
↑サビ前半で出てきた思い出が虚無によって塗り替えられた。前半部分とは流る方向を逆にしてある。写真をよく見てみると...


f:id:kamrokkk:20200713155824p:plain

↑「ここは誰もが待ち望んだ終末の世界」。すべてを失い、どれだけ世界を破壊してもこの世界が回り続けるのならば、終末の世界を創り出すしかない。青葉ちゃんは終末を望んでたんですね!!(それは自分でしょ)

作ってる時にふと思ったが、まどマギに出てきそうな雰囲気。

 

f:id:kamrokkk:20200713155830p:plain

↑サビのラストカット。かっこいい~~!(死)

 

⑤サビ後半

f:id:kamrokkk:20200713155837p:plain

 ↑破壊しつくした後の世界。廃墟ビル群が立ち並んでいる。やはり終末に似合うのは夕焼けという事で夕焼けのカット。我ながらなかなかきれいに終末感出せたのでは。

 

f:id:kamrokkk:20200713155850p:plain f:id:kamrokkk:20200713155855p:plain

↑荒廃しきった終末の世界で一人たたずむ青葉ちゃん。そして最後にはこの世界から消えさる。

 

⑥アウトロ

f:id:kamrokkk:20200713155902p:plain

↑イントロで出てきた写真がバラバラに砕け散っている。 完 全 崩 壊

 

f:id:kamrokkk:20200713155908p:plain f:id:kamrokkk:20200713155912p:plain

↑ラストカット。窓から綺麗な月の光が差し込んでいたあの頃と違い、仲間を失い、世界が崩壊し、誰も幸せにならなく、今ではただただ赤い月が顔をのぞかせるのみ。 BADEND―――――――――――

 

 

 

6.おわりに

自由に演れ!とはこういう事です(ドヤ)

 

私が見たかったのはみんなが幸せになるTRUEENDではありません。虚無と絶望に満ちあふれた救いようのないBADENDの世界が見たかったので今回はこんな感じに作りました。(頭大丈夫かよ)

 

努力が報われてみんなが幸せになるTRUEENDの世界は原作のほうでやっていただけると思いますので皆さん原作を買ってください。

 

 

とりあえず今回はここまで、無駄に長くなってしましました。次回(いつやるかわからない)は技術的なお話やらリファレンスやらでもお話できればなと思います。虚無風青葉ちゃんの作り方もお話できたらいいな~なんて。(どこに需要あるの

 

最後に。イベントに誘っていただいたゆっぴさん、依羅窓の皆さんありがとうございました。ニコ動の招待制イベントに参加するのは初めてだったので大変うれしかったです。このイベントじゃないとこのMADは完全お蔵入りでした。。。参加できてとても光栄でした。

 

 

それではまたいつかノシ。