シン・オウゴンサイ2020(仮)
○BLUE GIANTのお話○
【静止画MAD】蒼き巨星【BLUE GIANT】 - ニコニコ動画
「私たちは悟った、この界隈に安易に手を出すべきではなかったと。」
休日返上でのパソコン作業、上を見たらいくらでもある素晴らしい動画、キリのないブラッシュアップ、迫る締め切り……
そもそも原作の時点で完成・洗練されているものをさらにまとめて別の作品にすることは邪道なのでは…
とかとかみなさん一度は思ったことないでしょうか。
実は私はあるんですよ・・・
クソコラから始まって申し訳ありません。
お久しぶりです。
先日実施されました「黄金祭2020」のあとがきを書いていこうかなと思います。
↓イベントリンクとロゴ↓
1.はじめに
昨年某日、黄金祭主催の"Mirai MAD Team"から イベントのお誘い頂きました。
MiraiMadTeamは前々よりbilibiliにて"黄金祭"なるイベントを開催されてます。2014年頃から開催されているらしく。そして今回の黄金祭2020開催に伴うイベントのテーマとして
「中国と日本のMAD交流」
ということをかかげています。そのため黄金祭主催の方々が名のある日本のMAD作者に声をかけておりました。私にも声をかけていただきまして、とても感謝。シェシェ。
2.制作
今回のMADで使った"衝動"(B'z)と"BLUE GIANT"でしたが、どうでしたでしょうか。
BLUE GIANTという漫画をざっくり説明しますと、
JAZZに感銘を受けた青年が世界一のサックスプレイヤーを目指す、という青春モノです。(演奏楽器はテナーサックス)
なかなかこの漫画、熱いんですよ、熱い......。たまたまB'zの衝動を聞いていたときにイメージが舞い降りてきました。神が舞い降りてきたんですよ。。。そのためこの曲使いました、深い意味はないです。
ところで、タイトルの"BLUE GIANT”という単語、日本語にすると”青色巨星”という意味を表しています。
とりあえずぐーぐる先生に聞いてみました。
恒星のうち、質量が極めて大きく表面温度が高いもの。青色の光を放つ。太陽の数倍以上の質量を持つが、エネルギーの放出速度が速いため寿命は短く、誕生から数千万年ほどで超新星爆発を起こす。
原作の方では、この漫画特有の意味についてもう少し語られていますが、ネタバレになりうるので掲示は控えておきます。(原作読んでくれ!3巻あたりにある!)
今回これにあやかり、宇宙っぽい感じをところどころだしてます。蒼く静かで力強い恒星は、後ほど超新星爆発を起こすような圧倒的存在になる。そんなイメージの彼らを描いてみました。
▲イントロ、往年のJAZZ名盤たち。彼がJAZZの世界に入っていく感じ。
▲主人公は中学生の時、友人に誘われて初めてJAZZのライブに行きます。今まで感じたことのない、言葉にならない圧倒的な存在を全身に受けます。まさに宇宙(?)。このとき彼は初めてJAZZの世界に入り、そしてJAZZにうたれます。
▲成功だけではなく時には失敗も。彼は静かに燃える、無音の宇宙空間に佇む蒼い巨星のように。
▲彼らの評判を聞き、だんだんと見に来てくれる人も増えてくる。
▲ライブ前がよく映える。静かに開始を待っている。カッコイ
今回の動画でこだわりたかったシーンその1。ライブシーン。静寂であるライブ前から一気に熱いステージへ、"静"から"動"。まさにわびさび。
JAZZといえば静かな、というイメージもあるかと思います。しかしこの漫画の場合はとにかく熱い!激しい!カッケー!!そんな熱い感じが伝わっていれば幸いです。
MADのような動画の場合は、静止画を動かすことができるので(え?)演奏の表現もしやすいのですが、漫画で読む場合は動くはずもなくそうはいきません。
しかしながらこの漫画では、限られたコマ割りの中での描き文字・集中線・アングル・明暗・インクや熱気の表現等々を巧みに使ってライブの熱い感じを表現されています。いかにライブの臨場感を出すか、いかにかっこよく魅せるか、そのあたりがとても工夫されています。ページから音が聴こえてくるようなそんな感じ。「BLUE GIANT」の場合ではそのあたりが他の漫画とは一味違います。むしろ百味ぐらい違う。
▲とあるライブシーン。集中線やインクなど駆使して、原作では熱い感じを表現されています。今回はもう少し手を加えていい感じに。お気に入りのカット。
今回こだわりたかったシーンその2。ソロのシーン。
JAZZというものは"自由"であり、ライブではソロの時間があります(即興の場合もあり)。演奏中に話してタイミングを決めるわけにはいかないため、アイコンタクトを取った後にソロの時間へ入ります。
▲アイコンタクトをとっている感じを出したかった。目を光らせて明暗はっきりさせると軽率にかっこよくなるのでオヌヌメ。
反省点:エフェクト増しましで見づらくなったカット多々、なんかグチャッとしてしまっている。色々と盛ってしまう悪い癖ですね。リクドウ感を目指しましたが遠く及ばず。
▲そして彼はどんどん前に進み続ける、とてつもない"BLUE GIANT”となって。何があっても、何が起ころうとも.........。
その後日本を離れてヨーロッパに向かいます。(第2部[BLUE GIANT SUPREME]へ続く。)
3.JAZZ世界への入り口
JAZZなんてわかねぇだろコノヤロー!
とビートたけし風に思っている画面の前のあなた。大丈夫です、私もよくわかりません(?) この漫画を読んでから少しJAZZを聞くようになりましたが、依然難しいままです。。
折角なので、少しJAZZの巨匠・名盤を紹介したいと思います。これらを知っとけばなんとかなるんじゃね、みたいな感じの入門編です。
3.1 John Coltrane(ジョン・コルトレーン)
JAZZの世界ではクソ有名。サックス界の巨匠。主にテナー・サックスを演奏したが、アルトサックス、ソプラノサックス、最晩年にはフルートも演奏。プロとしての活動期間は20年ほどであったが、アルバムに換算して200枚を超える多数の録音を残した。野球で例えるとイチローレベルで有名。
○ My Favorite Things
代表曲その1。このメロディを聞いたことがある方は多いのでは。
▲アレンジされていますが、「そうだ 京都、行こう」のCM曲でも有名。
▲こちらのMADでも使われていますね。ぐやーん。
○BLUE TRAIN
代表曲その2。ブルートレイン。
▲本編にも登場する。ジョンで決定(2巻より)
3.2 Sonny Rollins(ソニー・ロリンズ)
JAZZが最も熱く燃えた1950年代の黄金期に活躍したデナーサックス奏者。即興演奏のあらゆる可能性を極めた。サッカー界で例えると本田圭佑レベル。
○Saxophone Colossus(サキソフォン・コロッサス)
"モダン・ジャズの金字塔"と称される作品。発売直後から英米のメディアで絶賛され、ロリンズの名を一躍広めた大名盤。
▲本編にも登場。聴いたか~?(1巻より)
3.3 Miles Davis(マイルス・デイヴィス)
アメリカのジャズトランペット奏者。スケールと呼ばれる一定の音階を使って自由にメロディ・ラインを奏でる「モード・ジャズ」というスタイルを生み出した。演歌界でいうと北島三郎ぐらい有名。
○Kind of Blue(カインド・オブ・ブルー)
マイルスの代表作。これまでに累計で1000万枚以上を売り上げる、JAZZ界最大のヒット作となる。とりあえずこのアルバムだけ知ってりゃ大丈夫。
▲アルバムの中の1曲。ソーワッッツ。
▲JAZZ、なんか激しい感じなんだわ(1巻より)
3.4 Bill Evans(ビル・エヴァンス)
アメリカ出身のジャズピアニスト。クラシックに影響を受け、工夫あふれるアレンジと優美なピアノタッチの演奏は、後に多大な影響を与えた。漫画セリフでいうと安西先生の「諦めたんならそこで試合終了じゃよ」のセリフぐらい有名。(?)
○Waltz for Debby(ワルツ・フォー・デビイ)
JAZZを代表する傑作としてジャンルを超えた幅広い人気を得ている。愛らしい曲調のジャズ・スタンダードとして現在でも親しまれている。これ知ってればもう完璧。
▲エモい。
▲1番右のアルバムがワルツ・フォー・デビイ。ちなみに真ん中はCharlie Parker(チャーリー・パーカー)のNow´s the Time。(1巻より)
4.そうだ ライブ、行こう。
JAZZに限らず音楽というものは、実際にジャズバーやライブハウスに行って見るのが1番。聴きに行って熱く激しい感じを全身で体感してみてください。てことで少しだけ紹介。
4.1 Blue Note
1981年、ニューヨークで開業したジャズ・クラブ。本店はニューヨークであり、日本にはブルーノート東京支店がある。まさに最強のJAZZの店。先日、桑田佳祐がライブ配信をしたことでも話題となった。
一度ここへJAZZライブを聞きに行きたいが、コロちゃんが猛威を奮っているため行けていない...。コノヤロッッ(CV.ビートたけし)
4.2 定禅寺ストリートジャズフェスティバル
1991年より仙台で毎年開催されている、日本一のジャズフェスティバル。仙台の街がこの日だけのステージに変わり、街中に音楽が溢れます。JAZZだけでなく、ロック、ワールドミュージック、ゴスペルなど様々なジャンルの音楽が演奏されます。
▲本編にも登場する。(2巻より)
今年(2021年)で30周年であり、9/11,12に開催されるようです。なんと「BLUE GIANT」の作者の石塚真一先生にメインビジュアルを描き下ろしていただいたらしいです。スゴイ
▲色とりどりの花が咲き並ぶ中でサックスを吹く主人公。2021年「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」のテーマである『Blooming』をイメージした作品となっている。
4.3 もっと身近にJAZZの音を
その他にも「JAZZバー」「JAZZライブ」などで検索をしてみると、以外と近い場所に店があったりします。特に格式張った服装をして行く必要もなく、音楽を楽しみながら食事やお酒を嗜むのもたまにはいいものです。
ちなみに私もJAZZバー行ってみました(以下写真参考)。やはりCDなどで聞くことと生で聞くこととは違いますね。早くコロちゃん収まらないかな。
5.終わりに
ダラダラ書きましたがいかがでしたでしょうか?(投げやりまとめ)。最後まで読んでいただいてありがとうございます。ついでに致命的ミスを修正したバージョンを置いておきます。欲しい方はどうぞ持っていってください。。
https://32.gigafile.nu/0417-i3f14a01bf78e1e68d89d0b785d27e8df
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ではまたいつか、このブログを更新するときが来るまでノシ
(はたしてやってくるのか。)